2015年7月13日(月)に本学で開催された標記の国際ワークショップは、延べ約160名の方々が参加し、無事終了いたしました。
長崎大学重点研究課題「東アジア共生プロジェクト」との共催で行われた今回のワークショップでは、「東アジアの多文化共生:実態・政策・展望(Multiculturalism in East Asia: Reality, Policies, and Prospects)」というテーマが扱われました。
人と文化のトランスナショナルな移動や越境現象がいつにもまして活発な中、東アジア地域も、異質的な人と文化が入り交じるいわゆる文化の多様性や混合性が著しくなってきています。とりわけ、外国人の数が急増する日本や韓国では、近年、多文化現象に関する様々な言説や政策が活発に議論されています。今回のワークショップでは、多文化共生に関する既存の議論が各国の個別的な次元において行われた点をふまえつつ、東アジアの各国・地域が多文化現象をめぐって果たしてどのような類似点と相違点があるのかを比較・分析し、これを通じて互いに関連政策や議論を共有し、真の多文化共生の可能性を模索したという点で非常に貴重な機会となりました。
具体的には、3名の専門家が東アジア地域における多文化主義の現状や政策、そして今後の展望などについて多様な観点から報告しました。ワークショップ後半の総合討論では更に3名の専門家が日本社会との関連、ヨーロッパとの比較、東アジア地域の観点から、それぞれ討論及び質疑をおこないました。
なお、当日の様子に関しては、以下の写真をご覧いただければ幸いです。