今年は中国で文化大革命(以下、文革)勃発から50年の節目にあたり、日本のみならず、世界中で多くのシンポジウムが開催されています。
今なお不明な点が多い文革ではありますが、近年、新しい研究手法や資料状況の改善によって、文革における被害者数の推計や暴力の実情などに関して顕著な成果があがっています。
そうした状況を踏まえ、2016年11月6日(日)、学習院女子大学国際学研究所と静岡大学アジア研究センターの共催で、世界的に文革研究の新たな地平を切り開いている著名な研究者を招き、「中国文化大革命研究の新資料・新方法・新知見:50周年からの再スタート」と題したシンポジウムを開催します。
報告者は、文革のみならず現代中国研究の分野で世界的に著名なA・ウォルダー氏(スタンフォード大学)、中国現代史の資料状況に革新的な蓄積をもたらしたことで知られる宋永毅氏(カリフォルニア州立大学)、また近年文革期の暴力に関して新たな知見を発表しているY・スー氏(カリフォルニア大学)、谷川真一氏(神戸大学)、そして漢民族地域に偏りがちな文革研究に周縁からの視座をもたらすチョロモン氏(東京大学大学院)、張中復氏(国立政治大学)です。
なお、本シンポジウムは、学習院国際交流基金の支援を受けて開催されます。