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報告:セミナー「闘う市民の共同体 ―パルチザン闘争の記念碑建設を巡るジレンマ―」

2021年12月17日(金)14:40より当研究所客員研究員の門間卓也氏を講師としてZoomでのハイブリッド形式で国際学研究所セミナーを開催致しました。

門間先生は、ユーゴスラヴィア史を概観した後、第二次世界大戦以降にクロアチアでSUBNORと称する退役軍人組織が設立され、国内にもならず、国際的にも大きな役割を果たしてきた一方で、かつてクロアチア人の中には対パルチザン闘争に加担した者もいたことも浮き彫りになったというジレンマが生じたこと、また、1990年代にユーゴスラヴィアで内戦が勃発した後には、戦争の記憶も修正され、激戦地ともなったヴコヴァルという町では記念センターが設立され、平和教育の場としても活用されるようになったこと等を包括的にお話しいただきました。

その後、こうした大変興味深いセミナーを熱心に聴講した出席者全員より感想または質問が述べられ、有意義なひと時となりました。積極的にご参加下さった皆様に厚く御礼申し上げます。

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